近年、子どもの体力の低下が問題となっており,その背景には,子どもを取り巻く環境 (外遊びの機会の減少やスクリーンタイムの増加) があります.そのため,体育授業は最も公平性・公共性が高い運動の機会とも捉えられます.しかし,体育嫌いの児童生徒も存在することから,選択制体育授業などが検討されてきましたが,現在の学校現場で広く実施されるには至っていません.その要因として,スポーツが持つ遊戯性を体育授業においてどの程度許容するかという点について,児童生徒および指導者間での共通理解が形成されていない点が考えられました.
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