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2023年度(論文)
淺井元耀
運動が時間知覚に及ぼす影響
概 要
私たちが感じる時間の長さ(時間知覚)は,様々な要因の影響を受けて変化します.そこで本研究では,運動が時間知覚に及ぼす影響を検討しました.50%HRreserveの中強度のい自転車運動を行わせ,その前後で時間知覚を評価しました.時間知覚は,ストップウォッチのディスプレイを見ずに5秒,30秒,60秒および180秒を計測してもらい,指定された時間と計測された時間の差から評価を行いました.つまり,30秒と指定されている場合に,計測された時間が28秒であった場合,心理的時間の進み方が速くなっていると判断します.その結果,中強度運動後では30秒および60秒の心理的時間の進み方が速くなることが示されました.しかし,その効果は運動15分後には消失してしまいました.また,こうした心理的時間の変化には,前頭前野の活動レベルが影響を及ぼしている可能性がありました.今後は,様々な運動強度および運動時間での検討が必要であると考えられます.
本文
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