概 要

　熱中症などの予防対策として冷房が完備された体育施設の数が増えています．しかし，こうした環境におけるスポーツ活動時の発汗量や給水量を検討した文献はあまりありません．そこで本研究では，東海学園大学バスケットボール部を対象として，空調をきかせた環境における練習中の給水量や発汗量を調査しました．その結果，WBGTが22.5℃前後で推移する環境であっても，3時間の練習によって体重が有意に減少し（0.7 kg），給水を行わなかった場合の体重減少率は3.9 % に達することがわかりました．このことから，どのような環境であっても発汗量に対して適切な給水を行うことが重要であることが示唆されました．

抄録

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